適切なお酒の飲み方とは
更新日:
上手にお酒とつき合おう
お酒が好きな人はアルコール依存症になるリスクが高まります。高齢者はアルコールの影響を受けやすいので、適切なお酒の飲み方を覚えなければなりません。お酒自体は悪いものではなく、楽しく飲むことでストレスの解消にもなります。大切なのは、上手にお酒とつき合うことです。
基準を設ける
継続的に多量の飲酒をしているといずれ健康を害します。毎日深酒をしたり、1人で昼間から飲んだりしている人は注意が必要です。高齢者は認知機能が低下し、自分が飲んだ量を把握できなくなります。まずはお酒の適量を知りましょう。個人差はありますが、厚生労働省の発表によると1日の適度な飲酒量は平均純アルコール約20gとされています。ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、焼酎なら0.6合、ウイスキーならダブルで1杯、ワインなら1/4本程度です。この基準を超えないようにお酒を飲めば、アルコール依存症になるリスクは抑えられます。なお、アルコール度数の高い焼酎やウイスキーなどは胃腸への負担が大きくなります。肝臓への負担も大きいので、水割りにするかチェイサーと一緒に飲むといいでしょう。
また、空腹の状態でお酒を飲むと身体がアルコールを吸収しやすくなります。食事をしながら飲んで、アルコールの吸収を抑えましょう。おつまみは塩分が多いので、食物繊維を意識的に摂取しなければなりません。ゴボウ、レンコン、大豆などの野菜を食べることをおすすめします。アルコールの分解にはタンパク質が必要なので、卵、肉、魚などもおすすめです。
飲む時のポイント
お酒を飲む時に意識すべきポイントとしてまず挙げられるのは、足がふらつくまで飲まないことです。高齢者は転倒のリスクが高く、大きな怪我につながる恐れもあります。薬を服用している場合は、お酒を飲んでいいか医師に確認してください。お酒を飲んだ直後にお風呂やサウナに入ると血圧が急上昇します。アルコールが抜けてから入るようにしましょう。毎日飲むのではなく、休肝日を設けて身体を休ませることも大切です。健康診断でγ-GTP(ガンマGTP)が男性で60、女性で30以上の人は飲酒自体を控えてください。
まとめ
以上が、適切なお酒の飲み方です。アルコール依存症になると、日常生活に大きな影響が及びます。様々な苦労をすることになり、当然ながらお酒も禁止されます。お酒が好きな人ほど、その楽しみを失わないために上手に飲まなければなりません。若い頃はどれだけ飲んでも平気だったという人も、加齢に伴い身体が変化していることを受け入れて適切なお酒の飲み方を覚えましょう。
新しい環境に移りたい人へ
-
限界を感じるなら転職しよう
アルコール性認知症の高齢者を支えるのには覚悟と根気が必要です。度重なる暴言などによって、限界を感じている介護士もいるでしょう。その場合は、無理せず転職して環境を変えることをおすすめします。